今日の飛行場
ふぅ、またしばらく更新をサボってました。特に忙しいわけでは(先週を除いて)無かったのですが、少し気弱になっているのかもしれません。今は再びラスベガスに滞在中です。
こちらに来てからひと月が経っています。先週を除いて、あいかわらずミード湖の飛行場に毎週通っています。先週は会社のエラいさんが2人も来ていたので、片方に同席しなければならなくなったため、土日無しの週末になってしまいました。
今週のミード湖は午前中は無風でしたが、午後から突風交じりの強風が吹きました。滑走路の広いここでは、上手にやれば着陸で飛行機を壊してしまうことがありません、みんな、飛行機を「凧」のように扱って楽しんでいました。
そんな中で一人難しい顔をしている友人が一人いました。Raphaeroは先日来調子の悪かったYS110をメーカ(といっても犬山では無い、米国内。ここ今日のポイント)に送り返して、今日が戻ってきた初飛行だったのです。既に機体に組み付けてあり、私に声をかけてきました「ちょっと見てくれる?」
Raphaeroはすぐにエンジンを始動しようとしましたが、私が「まてまて、点検が先じゃ」といって機体をひっくり返してヘッドカバー、タペット、エンジンヘッド、とチェックを進めて行き、キャブに到達したとき……ちょっとまてや、ごるぁ!
バックプレートを止めるネジが6本中、2本足りません。さすがYS!一番短いヤツがあるはずのところにネジが2本たりません。なんか、周囲の、私を見る視線が複雑です。「有り得ねぇ!」という視線と「この人、スゲェ」という視線が交錯しています。私にとってはいつもの事なので、このままではエンジンを回せない旨を宣言しましたが、Raphaero君は納まりません。ここアメリカではめったに無い3mmネジを根性で捜し出して、おまけに長すぎたそれをリューターでカットして持ってきました。
ハァハァしながら、「これで良いだろう?直してくれっ!」っと、3mmネジを2本差し出してきます。部品さえあれば修理は簡単なのでちょいちょいと直して、点検完了です。まったく、犬山に限らず、アメリカでもYSの修理は帰ってきてからの点検が必要不可欠です。なんてこったい。
後はマニュアル通りの初期設定に、私自身の設定をちょいと加えたスローニードルとレギュレータ位置にセットして燃料を送ります。グローを点火して、スターター1発。簡単にエンジンは始動しました。
プロペラは少し軽めの14X8なので10500回転ほど回っています。スローを合わせて、送信機を渡してやりました。軽々と機体を持ち上げています。その辺はさすがにYS。
ところがその先がありました。2回ほどカウルなしで調整しながら飛ばしたRaphaeroは、絶好調に気を良くして、カウルを取り付けて、ペラをロードの重いものに変えて飛ばし始めたのです。当然最初は良いのですが、カウルとプロペラのロードのせいで、オーバーヒートを起こし始めたのです。ここミード湖は標高が1000メートルほどあり、気温も35度を越えています。
私は、いつも「みっともないぞ!」といわれながら、カウリングをつけていません。ホテル住まいで思うように工作が出来ないせいもありますが、他にも理由はあるのです。標高が高く、気温が高いと、YSエンジンはレギュレータで燃料が沸騰してしまい、絶不調になってしまうのです。Raphaeroのエンジンもそれにつかまってしまいました。
スロットルを開けて走らせ、上昇してスピードが落ちるとエンジンが咳込み始めます。そしてエンスト。風が強いので着陸がつらそうです。おろした後、カウリング内のエンジンヘッドに触ってみると、熱くて触れません。私のYSは降りたあとに触れる事を見せてやりました。信頼はしてくれますが「何とかしてくれ」の一点張り。でもこちらも「もっと空気を当てるしか無い!」としか言えません。
いくつかプロペラを変えて見ましたが、オーバーヒートは直りません。Raphaeroはようやく諦めた模様です。さびしそうに一言「このエンジン、$300で買わない?」……ちょっと待てコラ、そこへ行くんかい!!
まったく、アメリカは、面白いところです



















